
とうとう情報処理安全確保支援士の登録受付が始まりましたね。元々情報セキュリティスペシャリストを持っていたので、情報セキュリティスペシャリストが2016年10月の試験で廃止になって情報処理安全確保支援士という国家資格に切り替わり、以前に情報セキュリティスペシャリストを持っていた人は再度受験することなく情報処理安全確保支援士になれるということに魅力を感じていました。
情報処理安全確保支援士とは
そもそも情報処理安全確保支援士が始まった理由としては、最近標的型サイバー攻撃など色々セキュリティ犯罪も多いし、東京オリンピックもあるしで、慢性的な人災不足を解消するために情報処理安全確保支援士という資格を作って2020年までに保有者3万人を目指そうというのが趣旨のようです。
情報処理安全確保支援士になるには2017年4月から始まる試験に受かる必要があり、試験は4月と10月の年2回で受験手数料は以前と変わらず5700円が必要です。また、過去に「テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験」や情報セキュリティスペシャリスト試験の合格者は、支援士試験の合格者と同等とみなされ、情報処理安全確保支援士の試験を受けなくても登録が可能な「経過措置対象者」となり、手続きを取るだけで情報処理安全確保支援士の資格を取得することができます。
情報処理安全確保支援士の取得手続きとは
先日、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)より発表があり、情報処理安全確保支援士の取得手続きが発表になりました。
それがものすごい面倒で(国家資格なのでそういうものなのかもしれませんが)、情報処理安全確保支援士の取得申請をするには、以下の書類を送付する必要があります。
- 登録申請書
- 登録事項等公開届出書
- 誓約書
- 登記されていないことの証明書
- 市区町村の交付する身分証明書または身元証明書
- 情報セキュリティスペシャリスト試験の合格証書のコピー
- 戸籍の謄本若しくは抄本又は住民票の写し
- 登録申請チェックリスト
これだけ提出する必要があります。「登記されていないことの証明書」って言われたって何のことかわからなかったのですが、法務局に行くともらえるそうです。
維持費が3年15万円ナリ
取得する際の費用と取得後の維持費ですが、まず取得する際に支援士免許料(収入印紙9,000円分)と登録手数料(10,700円を払い込み)が必要で、資格自体の有効期限が3年のため、更新するには年1回のオンライン学習と3年に1回の集合研修を受ける必要があり、その費用がだいたい150,000円ということで、こんなにもお金がかかります。
情報処理安全確保支援士を取ることの優位性は
今までの情報セキュリティスペシャリストなどは受験料5,700円を払うだけで他にお金はかからなかったため、情報処理安全確保支援士になりそれなりの費用がかかるようであれば、それだけのメリットがないと誰も受験しないと思うのですが、いまのところそういったアナウンスは全くありません。
行政書士や弁護士などの他の仕業だと独占的な仕事がありますが、ITの分野には技術の進歩も早いためそういった枠組みがそぐわないのも理解できますが、ただ単に名前だけであれば、こんなにも費用を払う必要がないと思う人が多いのではないのでしょうか。
この記事のまとめ
取る手続きも面倒で、取った後もお金を支払い続けるメリットが見えない状態では躊躇してしまいますね。個人的にはこういう肩書に目がないので、まずは会社に相談して立て替えてもらえるか交渉してみることにしました。
ちなみに、初回登録の受付期間は平成28年10月24日(月)〜 平成29年1月31日(火)(消印有効)ですので、なんでも1番に欲しい人は余裕をもって上の書類を集めた方がいいかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました!